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【欅坂46】平手友梨奈「角を曲がる」MV公開!〜映画「響-HIBIKI-」主題歌の歌詞考察〜

 平手友梨奈ソロ曲「角を曲がる」

欅坂46で9作連続でセンターを務める平手友梨奈さんのソロ曲「角を曲がる」のMVが公開され、大きな反響を呼んでいます。

 

この「角を曲がる」は映画「響-HIBIKI-」の主題歌としても以前から評判の高い楽曲です。

 

響という少女 

映画「響-HIBIKI-」は一人の天才少女「響」を描いた映画になっています。

 

響は小説における絶対的で天才的な才能を持っており、文学の世界に革命を起こせるような力を持った少女でした。

 

そんな彼女の才能に北川景子さん演じる編集者は魅了され、この編集者との出会いを経て、響は脚光を浴びるようになります。

 

しかし、彼女は普通ではありません。

 

自分の信じる行き方を決して曲げようとしません。

 

世間の常識にとらわれて、建前をかざして誤魔化して生きている人々を許すこともできません。

 

そんな映画の主人公の「響」を今回の楽曲「角を曲がる」は描いたような、そんな歌詞になっています。

 

また、これまで「サイレントマジョリティー」や「不協和音」などを欅坂46のセンターとして披露してきたという意味では、不正を許せなかったり、自分の信じることを信じて戦う響とイメージがぴったりですね。

 

映画もぜひ見て見てください!

角を曲がる 歌詞

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みんながおかしいんじゃないのか

自分は普通だと思ってた

でも何が普通なのか

その根拠なんかある訳もなくて

もう誰もいないだろうと思ってた真夜中

こんな路地ですれ違う人がなぜいるの

独り占めしていたはずの不眠症

私だけのものじゃなくて落胆した

 

らしさって一体何

あなたらしく生きればいいなんて

人生がわかったかのように

上から何を教えてくれるの

 

周りの人に決めつけられた

思い通りのイメージになりたくない

そんなこと考えてたら眠れなくなった

だからまたそこの角を曲がる

 

星空さえも中途半端だ

街の灯りが明るすぎて

明日が晴れようと雨だろうと

変わらない今日がやってくるだけ

本当の自分はそうじゃないこうなんだと

否定したところでみんな他人のことに興味ないし

えっなんで泣いてんだろ

 

だって近くにいたって誰もちゃんと見てはくれず

まるで何か景色みたいに映ってるんだろうな

フォーカスの合ってない被写体が

泣いていようと睨みつけようと

どうだっていいんだ

わかってもらおうとすればギクシャクするよ

与えられた場所で求められる私でいれば

嫌われないんだよね

問題起こさなければ幸せをくれるんでしょう?

 

らしさって一体何?

あなたらしく微笑んでなんて

微笑みたくないそんな時も

自分をどうやれば殺せるだろう

 

みんなが期待するような人に

絶対になれなくてごめんなさい

ここにいるのに気づいてもらえないから

一人きりで角を曲がる

 

歌詞解釈

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普通って何?

みんながおかしいんじゃないのか

自分は普通だと思ってた

でも何が普通なのか

その根拠なんかある訳もなくて

もう誰もいないだろうと思ってた真夜中

こんな路地ですれ違う人がなぜいるの

独り占めしていたはずの不眠症

私だけのものじゃなくて落胆した

 

普通って一体なんなのかそれを考えているような部分ですね。 

 

もともと自分は普通で、周りの人がおかしいのだと思っていました。

 

しかし、自分が今まで「普通」だと思ってきたものの、普通って一体なんなのか、疑問を持つようになります。

 

普通って一体なんなのか分かりませんよね。

 

その基準は一体誰が決めたものなのか、多数派のことを言うのか、考えれば考えるほど分かりません。

 

それは根拠がないものだからかもしれませんね。

 

そんなことを考えていると、真夜中の路地で人にすれ違います。

 

これは「普通とは一体なんなのか」それについて悩んでいることを表現したシーンかもしれませんね。

 

こんな真夜中まで起きているのは「独り占めしているはずの不眠症」を持っている彼女だけだと思っているのですから。

 

自分は普通で周りの人がおかしいと思っていたのに、そのおかしいはずの周りの人も自分と同じ不眠症であったことに彼女は今までの自分の考え方がもっとわからなくなり、落胆します。

 

普通って一体なんなのか。それについて悩んでいるようなシーンですね。

 

らしさって何?

らしさって一体何

あなたらしく生きればいいなんて

人生がわかったかのように

上から何を教えてくれるの

 

周りの人に決めつけられた

思い通りのイメージになりたくない

そんなこと考えてたら眠れなくなった

だからまたそこの角を曲がる

 

 らしさって何なのかを考えさせられる部分ですね。

 

「あなたらしく」って周りの人が言うこともそれはその人が決めつけたイメージのような感じもしますよね。

 

その人は人生の全てをわかったように、まるで自分のこともわかったように言ってきます。

 

そんな思い通りのイメージが「らしさ」なのか。

 

そんなことはありませんよね。

 

そんな周りの人が決めつけた「らしさ」にはなりたくないのです。

 

だから、その思い通りの決めつけられた道を行くのではなく彼女は「角を曲がる」のです。

 

普通とらしさ、自分と周りの人のことに悩み、無情さを感じる

星空さえも中途半端だ

街の灯りが明るすぎて

明日が晴れようと雨だろうと

変わらない今日がやってくるだけ

本当の自分はそうじゃないこうなんだと

否定したところでみんな他人のことに興味ないし

えっなんで泣いてんだろ

 ここでの「星空」は周りに決めつけられた「らしさ」ではなく、本当に自分らしく輝いているものを描いているように思えます。

 

また、「街の灯り」はそんな周りの人の決めつけなど、その人の輝きを隠してしまうものとして描かれているのではないでしょうか。

 

今の世の中はそんな社会の決めつけられたイメージと言う人工的な光で、星空のような本当の輝きは見えなくなってしまっています。

 

そんな決めつけられた、一人一人が輝けないこんな世の中ではどんな天気だろうと、毎日変わらない今日がやってくるだけであり、呆れている部分もあるのかもしれません。

 

本当の自分はこうなんだと周りに言っても、それを受け入れてくれるような世の中ではないし、そもそも他人のことにみんな興味はないのです。

 

そんな世の中に、周りの人に、対して悲しくなっているのか、もしくは本当の自分を受け入れてもらえなくて悲しくなっているのか、または両方なのか、彼女は涙をこぼします。

 

自分を受け入れてもらえなくてもいい

だって近くにいたって誰もちゃんと見てはくれず

まるで何か景色みたいに映ってるんだろうな

フォーカスの合ってない被写体が

泣いていようと睨みつけようと

どうだっていいんだ

わかってもらおうとすればギクシャクするよ

与えられた場所で求められる私でいれば

嫌われないんだよね

問題起こさなければ幸せをくれるんでしょう?

 自分を本当の自分として受け入れてもらえない彼女を「フォーカスのあっていない被写体」として表現しています。

 

画面にはいるけど、ピントの焦点は違うとこにあるというぼやけた存在で、そこに自分は存在しているのに、本当の自分は周りにはみつけてもらえていないということを表現しているように感じます。

 

でも彼女はもうそんな決めつけられた世界に本当の自分として受け入れられようとすることは諦めているようです。

 

一人きりでも生きて行く 

らしさって一体何?

あなたらしく微笑んでなんて

微笑みたくないそんな時も

自分をどうやれば殺せるだろう

 

みんなが期待するような人に

絶対になれなくてごめんなさい

ここにいるのに気づいてもらえないから

一人きりで角を曲がる

 らしさについてやっぱり答えを見つけることはできず、みんなの決めつけたイメージや期待された「らしさ」には彼女はなれません。

 

ここにいるはずの本当の自分は結局見つけてもらえず、それでも周りの決めつけたような道を歩むのはいやだから、彼女は一人きりで角を曲がります。

 

世間と本当の自分とのあり方を描いた楽曲

 どこか寂しい印象を受けると同時に、自分として生きて行く決意も感じます。

 

自分と世間との間で悩む、「自分」とは、「普通」とは、「らしさ」とは一体なんなのか、それが今まで勝手なイメージで決めつけていたものなのではないのか、本当のらしさって一体なんなのか、深く考えさせられる歌詞になっていますね。