離れてわかることもある
おはよっぴー!
大阪に越してきてしばらくがたちました。
2018年の年末、会社を辞めて大阪に引っ越すことを決心しました。
会社を辞めた理由は、私の持っている腸の持病や、体力的につらかったということもありました。
しかし、一番の理由は上司が苦手だったからです。
持病も持っていてこの先続けるのも厳しいと考えていた上に上司が嫌いでしょうがなかった私は頑張る理由を失いました。
当時副店長となって自分の仕事に加え、店舗運営に関しても責任を感じ始めていた私は、仕事でいっぱいいっぱいでした。
そんななか、上司である店長は、仕事もせずに従業員との雑談をし、私が勤務する次の日に業務を押し付けるような形が半年以上続き、私は1人で毎日2日分の仕事をこなさなければなりませんでした。
さすがに体もきつく、店長にしっかり業務をしてもらえないか何度も掛け合いました。
しかし、店長の様子が変わるようなことはしばらくありませんでした。
毎日不満がたまっていきました。
しかし、ある日を境に突然、店長が仕事をするようになりました。
私の仕事量は半分になり、毎日が余裕をもって過ごせるようになりました。
しかし、私の心は喜ぶどころか憎しみであふれていました。
店長が働くだけでこれだけ楽になるのなら今まで自分は何をしていたのか。
ただ店長にいいように使われているだけだったのではないか。
そう思ってしまったのです。
そして、やる気もなくなっていきました。
これが退職を考えるようになった大きな要因の1つです。
しかし、今思い返せばその楽になった期間、自分の仕事が少なくなったことにも腹を立てていたのかもしれません。
店長が働くようになるまで、本当に大変で、体も壊しました。
しかし、毎日が達成感に溢れていて、周りの従業員の皆さんにも褒められて、信頼を得られているような気がして満足していました。
あまり喋ることが得意ではない私にとって、従業員の皆さんから信頼を得る数少ない手段が仕事を頑張ることでした。
店長が働くようになってからは自分の信頼も薄れていくような気がして、当時精神的にも少しまいっていた私は、周りの人の目が気になり、自分が嫌われていると勝手に思い込んでしまうこともありました。
これによって私の退職への思いは加速していきました。
事実、店長がサボっていたこと、私が体を壊してもその振る舞いは変わらず、非情な行動であったということは今でも憎しみがあります。
しかし、心のどこかで自分に仕事を任せてくれていて嬉しかったのかもしれません。
上司に仕事をやって欲しかった私は仕事をやってくれるようになってくれた時期に今まで何をやっていたのか訳も分からなくなり、さらには周囲の信頼もどこか薄れている気分がして退職してしまったのです。
自分は仕事も人間関係も自分のことでいっぱいいっぱいで、ちょっとしたことで腹を立て、ちょっとした周りの人の行動が気になりすぎ、気がつけば人と関わることも少なくなり、自分から1人になっていくようになりました。
自分が一番欲しかったのは周囲の人からの信頼・絆でした。
そのことを仕事をやめてから改めて気づきました。
思えば昇格祝いも店舗で開いてもらったり、今でも気にかけて連絡を取ってくれたり地元に帰れば暖かく迎えてくれていました。
私の欲しかった信頼や絆はもうすでにあったのかもしれません。
仕事に全力すぎて周りが見えていませんでした。
現在アルバイトで責任が社員に比べると少なくなった私は思いつめて仕事をすることは減りました。
それでも仕事は終わりますし、冷静な状態で仕事をした方が要領も良くなります。
そこまで張り詰める必要もなかったのだとこれも今になって気がつきました。
自分で抱え込みすぎず、肩の力を抜いて第二の人生をスタートしたいです。
思いつめている人、そんなに頑張らなくてもいいんですよ!
肩の力抜いていきましょう!
今日のおまけ
私の好きなアニメの銀魂で好きな話の1つに新撰組動乱篇があります。
ここに出てくるキャラクターに伊東鴨太郎がいます。
非常に知力が高く、参謀役をまかされている彼は、自分には才能があるのに自分に見合った評価がされないと思い、自分のことを理解している人はほとんどいないと思っていました。
新撰組を裏切り、局長の暗殺を目論みます。
しかし、その暗殺計画の中で鴨太郎は自分が孤独を受け入れられず、孤独を人のせいにしていたこと、「本当に欲しかったのは地位や名誉でも武功でもなく才能でも才能を認めてくれる理解者でもなかった。僕はただ誰かに隣にいて欲しかった。ただ誰かに見て欲しかった。ただ1人が嫌いだった。ただ絆(なかま)が欲しかった」ということに気づきます。
しかし、そんな鴨太郎はこの暗殺計画の中で瀕死の状態になります。
「人と繋がりたいと願いながら自ら人との絆(いと)を断ち切ってきた。
拒絶されたくない傷つきたくないちっぽけな自尊心を守るために本当に欲しかったものさえ見失ってしまうとは。ようやく見つけた大切な絆さえ自ら壊してしまうとは・・・なぜ・・・なぜいつだって気付いた時には遅いんだ」「なぜようやく気付いたのに僕は死んでゆく・・死にたくない。死ねば一人だ。どんな絆さえ届かない・・・もう一人は・・・」